幻燈

書きたいときに書きます。

2021-01-01から1年間の記事一覧

亡き王女の

「肩の力を抜けば体が軽くなることくらい私にもわかっているわよ。そんなこと言ってもらったって何の役にも立たないのよ。ねえ、いい?もし私が今肩の力を抜いたら、私バラバラになっちゃうのよ。私は昔からこういう風にしてしか生きてこなかったし、今でも…

怖い話

シフト制は、波が激しい。 つまり、めちゃくちゃ楽な週とめちゃくちゃ忙しい週があって、 かなりよく言えばメリハリのある生活を送れる。 規則正しい生活が苦手だし嫌いな私にとっては、 それは何だかんだ嫌いじゃなかったりするんだけど、 月の後半が忙しい…

ヨノナカカネ。

午前3時、秋。 いかがお過ごしでしょうか。 夜風が気持ち良すぎるこの季節。イヤホンとLINEミュージックがあればどこまででも歩いていけそうだなと思いながらも、 やっぱり仕事終わりに寄り道する気力もなく、 というか、個人的には家に帰るまでがお仕事なの…

落ちていた雑記帳の一片に

落ちていた雑記帳の一片に どうしても自分の思いを思いのままに綴るのは恥ずかしくて書けないでいた。中学生の頃から毎日毎日飽きもせずに140字以内に収まるくらいの断片的な思いは吐き出しているけど、改めて文章に纏めるというのはやっぱり恥ずかしくて、…

半生

半生絵画 人生を1枚の絵画に例えるとすれば、知識や常識といった基本的な事柄は線画の部分に当たるだろう。そこに色彩を付けるのは娯楽のように、生物が生物として生存する上では無くても問題のないものたちである。線画がなければ何を描いているのかは分か…